- 2010-02-02 (火)
- マーケティング・事例
競争が激しかったり、原材料が値上がりしたりすると、利益を上げるために商品の売り方を検討しなければなりません。
でも消費者はわがままなもので、値上げをしても量を減らしても、パッケージを安っぽくしても敏感に反応します。
今日は、それを巧みにかわしつつ「実質的な値上げ」をしてしまったチョコレート販売の妙技を、少しばかり書いてみたいと思います。

仮に100グラムのチョコを97グラムにできたら
と、考えて見ます。
チョコレート(板チョコ)は日本全国で大量に販売されているので、1つのチョコの価格は低くても月間・年間を通じてみればかなりの原材料を節約できます。
同じ値段で材料が減っているわけですから、実質的には値上げと同じ(正確に言うとグラム当りの単価アップ)になります。
でも、消費者はちょいと形を小さくしたり薄くしたりしても結構敏感に気付いてしまうもの。
下手に小さくしちゃうと、お得感がなくなり販売に影響が出てしまいます。
何とかそれを避けることができないか?
そんな検討の結果行われた、鮮やかな(?)解決方法は・・・
チョコレートの溝を、浅くしたり深くしたりして、値段を固定にしたままで重さをコントロールする
というものでした。
見た目も材料も価格も同じ・・?
知ってしまえば「なーんだ」っていう気もしますが、これはなかなか思いつかないなー、というか「やられた!」と個人的には結構感動しました。
まず何よりも、
消費者から見て「大きさ」「厚さ」という感覚的に感じる(変な日本語だな)「量」が全く減っていない
のがお見事。
かつ、板チョコは、ブロックを小分けにして食べるので、一個一個の重さってよっぽど敏感じゃないと判りません。
なかなかいい所を突いてきななぁって思います。
しかも、板チョコって横からの断面図で見たら、意外なほど溝の占める面積が広いんですよね。
(図にすると、多少違うところはあってもだいたいこんな感じでしょうか。)
なので、溝といいつつ、実質量のコントロールにはピッタリなわけです。
今はもうやられなくなったらしいこの手法。
なんとなく誠実さに欠ける様な気がしなくもありませんが、しれっと(?)こういうことをやってしまう発想は面白いなって思います。
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