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ソフトバンク「純増No.1」の罠

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「○ヶ月純増数No.1!」

こんな感じでSoftbankが携帯業界で大暴れしているように一件見える訳ですが、では自分達の周りでSoftbankって本当に目に見えて増えているでしょうか?

確かにiPhoneは多少増えてきました。
でも、いわゆるガラパゴス携帯でSoftbankの人は全く増えている気配なし、もとい減ってるような気もします。

そんなSoftbankのカラクリ(?)について少しばかり触れてみようかなと。

ソフトバンク「純増No.1」のインパクト

とりあえず、2010年頭時点での3キャリアのシェアと、Vodafone買収前後でのシェアを比べてみます。
社名が正式にSoftbankになったのが2006年10月1日ですから、それから3年ちょっと経った感じでしょうか。

2006年10月と、現在(2010年)の比較

  Softbank
(Vodafone)
au DoCoMo
2006年10月 16% 28% 55%
2010年1月 20% 28% 50%

※2010年はEmobileが2%のシェアを持っているので合計が100%ではありませんが、大きく影響はないのでそのままにしておきました。

こう観ると、せいぜい年1%ちょい程度しかシェアが変わっていないわけで、確かに伸びてはいるのですが、あからさまな市場変革を起こしているイメージはありません。

しかも、DoCoMoは「DoCoMo2.0(→ドコモに移転ゼロ..)」で見事に自爆したりもしているわけで・・

そもそも純増数の絶対数が少ない

つまりはそういうことです。

例えば2010年1月はSoftbankが絶好調だったのですが、純増は、

  • Softbank 18万5,000増
  • DoCoMo 10万8,200増
  • au 5万2,900増

それに対して、国内の携帯の契約数は1億以上。
もちろん指標として意味のある数字だとは思いますが、1億に対する8万程度の差では、大騒ぎして取り立てるほどのモノではないのでは?と言われたら苦しい数字なんじゃないでしょうか。

また、Softbankはキャッシュバックを大量につけるなどして、法人契約を結構無理やり取っていたり、そんな中での数万件であることも添えておきます。

25カ月連続純増トップを誇るソフトバンクの数字を下支えしているのは、法人契約ともいわれている。(中略)

法人需要開拓の実働部隊が光通信。

端末代金タダ、基本料金920円×2年分のキャッシュバック戦法は、1台で2万3250円の現金がもらえるので、資金繰りの苦しい零細企業の経営者には美味しい話である。(かきなぐりプレス 2009年6月)

なので、個人的には、安かろう悪かろうで、ぼつぼつシェアが増えている(+iPhone効果)程度のものなんだな、と思わざるをえないなーと。

なぜそんなに「純増No.1」を強調するのか?

と、なるわけです。

もちろんシェアを増やしてますという存在感を示してなんとか上を目指すためのキャッチフレーズなんだとは思いますが、同時に1兆7500億円といわれるVodafone買収時の借り入れ返済がかなり厳しいというのは昔から言われていること。

特にメインで貸し付けたみずほ信託銀行とは、”売上高や新規契約数などで少しでも手を抜けば、厳しいチェックを入れる”というかなりしっかりした特約があるようです。

2009年にも、財務状態が改善したと報告して直後に5.1%のえらく高利回りな社債の乱発(600億)をしてみたりと、財務的にはまだまだ安泰には程遠い(ような感じ)なだけに、何としても、無理やりにでも純増No.1を死守し続けないといけないんだろうな、と。

こういう比較をするのもどうかと思いますが

  • JAL ・・・ 有利子負債が1兆円
  • Softbank ・・・ 有利子負債が1.9兆円

なんて数字を見ると、少々空恐ろしい気分になっちゃったりならなかったり、しません?

※多少今更感のあるエントリーかもしれませんが、下の本の内容を見たのがきっかけで書いてみました。いろんな意味で、孫さんは恐ろしい人(もちろん”邪悪”な側面も含め)だと、改めて実感。。

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