- 2010-01-30 (土)
- UI(インターフェース)
”Don't Make Me Think”
訳すと、「いちいち私に考えさせるな!ボケ!」といったところでしょうか。
これは、2001年にSteve Krugが出した書籍の名前なのですが、この「ユーザにいちいち考えさせない」ことを忘れているか、いないかがソフトウェア・Webサイトの勝負を分ける最も大きな分岐点の1つです。
人間は日々の生活の中で、いちいち物を操作したり情報を見るたびにあれこれ考えたくなんてありません。
ユーザをつまらない操作やナビゲーションで考えされればさせるほどストレスは増大し、企業への信用は急激に失われます。
今日は、この”Don't Make Me Think”について、
- 如何にユーザが考えることを嫌うか
- 「考えさせない」とはどういうことか
を、これまで見てきたユーザ検証の結果なども交えて、少しばかり書いてみようと思います。
あらゆる「無駄な」思考が、ユーザを苛立たせ、離脱させる
なぜなら、(いい意味でも悪い意味でも)欲しいものを手に入れることだけに集中しているから です。
※暇つぶしでYahoo! Newを見るのは別ですが
エクセルで言えば計算結果、価格コムなら口コミや比較表、とか。
その情報にたどり着くまでのナビゲーションやサイトのつくりなんかには、一ミリも興味なんてありません。
だから、
- 押しても何があるのか分からないリンクテキスト
- ファーストビューに次のステップのない画面
- 適当なラベリング
などで、ちょっとでも不要な思考を彼らに与えると、目に見えてイライラを募らせてしまいます。
もっとも顕著なのは長文です。
ビービットで大量の調査を見れば痛いほど分かりますが、平坦な5行以上のか文字の塊を読んでくれる人なんて殆ど皆無です。
その他、いまきが実際この目で見てきたものだけでも
- 郵便番号を忘れた(ときにフォームに入力補助がなかった)ので、面倒だからそのまま買うのを止めます
- プリンターの検討で、一覧表に価格が載っていなかったから、「もう今までのメーカーのでいいです」
- 説明が長くてうっとうしいから2度と来ません
とか。
さすがに最後のは、現場でかなりびっくりしましたが、よく考えたら自分も宣伝だらけのサイトとか、0.2秒で退散して2度と来ないから一緒だったり。
・・・・・
・・・
うん、このブログも字が小さくてうっとうしいと言われてしまいそうですが(汗
何なら切ない気分になりつつも、そのくらい利用者はイライラしやすいんです。
ましてや、デザイナーの趣味で作ったキラキラFlashなんて、ゴミ屑ぐらいにしか思っていません。
ユーザは、わがままで、せっかちで、忙しい。だから「Don't Make Me Think」
サイトを作るときに、特にデザイン・クリエイティブ側の人が「ユーザを楽しませるサイト」などと根拠のない遊び道具を放り込むことがありますが、そもそもユーザがサイトやツールを通じて欲しいのは、「欲しいと思っているものだけ」です。
ゲームや動画のサイトじゃないんだから、別に楽しみたいなんて、一ミリも願っていません。
彼らが喜ぶのは、
自分のしたいことが、とても効率よく、快適に、有効に達成されたとき
です。(ISOのユーザビリティ定義そのもの≠ただの「使いやすさ」)
残念ですがナビゲーションやサイトのつくりなんかには、興味なんてありません。
何も考えたくもないし、考えるくらいならサイトから離脱することを訪問者は選びます。
だから、
- ユーザテストをして、彼らが求めるものを理解し
- その上で直感的にわかる言葉を選び
- 短くてすぐに理解できる文章を書き
- すぐに次のページへと移動できるようにナビゲーションを整理し
- レスポンスを早くし
- 求められている製品情報や、ソフトウェアの機能はしっかりと提供する。(ここの情報がリッチであることは歓迎される)
地道かもしれませんが、これが出来ているところは本当に強い、そう思います。
それを最も的確に、そしてスマートに表現しているのが、スティーブクラークの「Don't Make Me Think」なのではないでしょうか?
(※せっかくのいい言葉なのに、邦訳が「ウェブユーザビリティの法則」と、えらく平凡なのがちょっと残念です。。)
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