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値引き、とは何か?

値引き運動をしていたお店を切った、ということで、なんだか「セブンイレブンは傲慢だ!」みたいな話が少し起こっているようです。(若干、事情が不明瞭ですが・・・)

でも、値引きって単なる目の前の売り上げ云々のではなく、そのやり方によって意味が大きく異なります。
そのあたり、すっ飛ばして議論しても、という気も少し。

とりあえず、セブンイレブンの件はこういうことみたい

・セブンイレブンが、値引き販売をしている加盟店の、フランチャイズ契約を解除

・(ここは真偽不明?)理由は、衛生管理や会計処理の不備

・店主が怒る「値引きを認める運動の報復処置だ!」

で、この「値引き」ってのが結構な曲者なんです・・・

値引きの持つ、いろんな「意味」

一言で値引きといっても、いろんなパターンがあります。
たとえばセブンイレブンのフランチャイズ店の例で例えるとこんな感じでしょうか。

  • 在庫・売れ残り処分のための値引き・・・賞味期限が今日までの焼きそばパンを半額に!とか
  • 販促のためのセールス・・・夏はピノとハーゲンダッツが50円引き!とか
    ※この中にもいくつかパターンがあると思いますが、一旦割愛
  • 恒常的な値引き・・・ぽんジュースは常に定価より安く120円にて!とか

・・・例えが個人的な嗜好に偏ってるような気がしないでもありませんが(汗)、同じ値引きでもまったく意味が違うってなんとなくわかるのではないでしょうか?

即興で作った図ですが、まとめるとこんな感じ。

image

で今回の話で言うと、最初の「在庫処分(売れ残り処理)」についてだったら、個別の店舗の判断に任せても問題ないような感触です。
※もちろん、事情を知らないのではっきりとはいえませんが・・・

でも、例えば(極論ですが)ある店舗だけが「おにぎり一律80円にしました!」(恒常的な値引き)なんてことが起こったら、元締めとしては非常に困ったことになります。

このレベルで勝手にやられると、フランチャイズ展開に当たっての利益目算もしづらくなりますし、セブンイレブン同士が近くにあるときは、もう一方のお店にも被害が及ぶかもしれません。

何より、コンビニとしての一律の基本サービスがぶっ壊れてしまいます。
これでセブンイレブンが文句を言ったのだとしたら、まぁ妥当なんじゃないかなって思います。

なのでこの話、さらに拡大しちゃうと

フランチャイズ店が、どこまでの権限を持つべきか?

なんていう結構厄介こと話になってしまいます。

まぁ、この話の場合、法律とか、地方格差とか、あるいは労働とは?みたいなそのほかにもいろんな議論はあると思います。

でも、とりあえず値引きといってもそんな簡単な話ではないかなって思うのですが、どうでしょう?
自分がセブンイレブンのサービス責任者だったら・・・そんな立場だったと思って色々と妄想してみるのも面白いかも知れませんね。

■参考記事
http://mojix.org/2009/08/14/seven_fairness

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Comments:4

dekaino 2009-08-14 (金) 22:03

日本では、一部の例外商品を除いて、価格統制/価格カルテルは独占禁止法で禁止されており、小売店は仕入先に遠慮することなく自由に価格を決定できます。もちろんセブンイレブンのフランチャイズ契約でも価格決定権は店舗オーナーにあると明記されています。
にもかかわらず、別の理由をつけて実質的に値下げ販売する店舗オーナーに圧力をかけたり契約を切ったりすることが問題となっているのです。

まず、日本においてはフランチャイズ本部に価格決定権がないという事実を確認しない限り意味のある論議はできないと思います。

Tomotaka.Imaki 2009-08-15 (土) 00:09

なるほど、それは知りませんでした。ありがとうございます☆
ただ、ここで書いているのは法律上のことではなく、どっちかというと実害とか信頼関係なんですよね。
法律上の解釈という意味では、確かに別途議論の余地がありそうですね。

Sash 2009-08-16 (日) 14:37

セブン-イレブン加盟店における値引きの動機付けとして
「ロイヤリティ算出のための利益計算の問題」があります。

具体的には以下のようなものです。
原価100円、定価150円の商品、ロイヤリティ率50%で計算していきます。

上記商品を10個仕入れ、10個売れた場合
10個仕入れ8個売れて2個廃棄の場合、
10個仕入れ8個売れて2個原価へ値下げで売った場合を計算していってみます。
下の数字は売上-仕入れ原価=利益→本社ロイヤリティ・オーナー利益の順で
1500-1000=500→250・250
1200-800=400→200・200-200=0
(1200+200)-1000=400→200・200
このように、廃棄した商品の原価はロイヤリティ算出のための利益計算に含みません。さらに、オーナー利益から廃棄分の原価を差し引く契約になっています。
そのため、値下げをしてでも売り切るのが、オーナー利益の最大化に繋がるのです。

また、上記で分かるように本社にとって重要なのは「売上高」であり、加盟店にとって重要なのは「オーナー利益」であるという、双方で目指すものが異なっている点が今回の問題の根源にあると思います。
共存共栄をうたうビジネスモデルなのであれば、そのような捩れは是正されるべきだと思いますが、どうでしょうか。

Tomotaka.Imaki 2009-08-16 (日) 23:54

Sashさん、どうもありがとうございます。

>本社にとって重要なのは「売上高」であり、加盟店にとって重要なのは「オーナー利益」

この条件を見る限り、確かにここの制度的な食い違いは大きそうですね。(記事で書いているのは、もう少し値段そのものの考え方に近いので、ばくっとした話になっています。セブンイレブンどうこうよりも、値下げって一般化した場合どうやって考えるのかなー、ってぼけーっと考えたのが記事を書いた根っこなので・汗)

なので

>10個仕入れ8個売れて2個原価へ値下げで売った

こういうケースは確かにあるんだろうなと思います。
変な表現ですが、その場その場の判断によるな値下げというか。
今回の場合、上記のようなものでもセブンイレブン(本体)が規制しているとすると、ちょっとやりすぎかもしれませんね。

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