- 2009-06-04 (木)
- マーケティング・事例
たまたま電車の広告で見つけて興味を持って調べたら面白かった「優フット」という商品を今日は紹介したいと思います。
今までの車椅子に「ちょっとした」改善を施したことで、車椅子生活者の利便性をぐーっと引き上げた面白い例です。
なんと、第33回発明大賞の『考案功労賞』にも選ばれた商品です。
小さなユーザビリティの知恵が大きな価値に
「優フット」はフジマサという会社の代表者の方が、実際に母親を介護している際のアイデアから生まれた車いす用フットプレート操作装置です。
機能は単純明確。
手元のレバーを操作することで、フットプレートを上げ下げできる取り付け式のフットプレート操作装置。
![1-4[1] 1-4[1]](http://www.fallinstar.org/WindowsLiveWriter/33_2C5B/1-4%5B1%5D_f712a324-4b1f-4794-9bd6-48ac0c38a7dd.jpg)
![1-5[1] 1-5[1]](http://www.fallinstar.org/WindowsLiveWriter/33_2C5B/1-5%5B1%5D_b274017f-b20f-423a-9f1f-392d4ffcc852.jpg)
もちろん、特殊な技術は使っていません。
でも、これが足腰の不自由な方にとってはとっても便利な機能。
いちいち前かがみになって、プレートをあげたり下げたり、そんな手間が掛からないので
- 足腰を曲げずに「楽な姿勢」で操作できる(←これ、確かに大きそう)
- フットプレートに手を触れないから衛生的で、感染症の予防になる
- より安全に車椅子が使える(自立操作)
- いちいち介護の人がフットプレートを操作しなくて良いので、周囲の負担も軽減
といった面で大きく利便性があがるんだとか。
文字通り、身近なユーザビリティの改善が、そのまま商品になった例ですね。
価格も1万円台と、これなら導入しやすいなーと思いました。
誰にも出来そうなことでも
この話、「なんだ、そんなことか」と思うかもしれません。
技術的にもとくに真新しいところもありませんし、誰にでもできそうなことにも見えます。
シンプル、ローテク、地味。そんな商品。
でも、そんな言われてみれば、「なんだ」と思うようなことでも、最初に実行できる人は滅多にいないもの。
まさにコロンブスの卵のような話だと思います。
凝りすぎたイノベーションはほとんど確実に失敗する。 by ピーター・ドラッカー
実際、この「優フット」の広告も色んなところに貼ってあったのに、自分が気づいたのはつい最近でした。
時代を変えるような大きなものではないかもしれませんが、日常の中には、まだまだ気づかないだけで今でも沢山の宝石が散らばっているんでしょうねー。
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