- 2009-05-24 (日)
- UI(インターフェース) | 広告
「バナー広告よりテキスト広告が良い」なんて話がインターネット初期に語られていました。
- バナーはユーザに見飛ばされる(いわゆる”バナーブラインド”)
- コンテンツに程よく溶け込むテキスト広告のほうがクリックされやすい
- だから、テキスト広告のほうが良い
こんな3段論法ですね。
そんな話を、今でもアイトラッキングツールの検証例や(謎の)ユーザビリティ記事で見かけることがあります。
でも、現実には、こんなバカな話をしてたら大笑いされるのが関の山です。
広告主から見た広告の価値
そもそも「押される広告」に意味がある、というのはPVが稼げればいいという単純な思想に基づいています。
アクセス解析だけでなく、広告効果測定専用のツール、さらには広告と顧客データベースを紐付けたライフタイムバリューの分析までできるようになった今、サイトへの誘導量にたいした意味はありません。
クリックが欲しければ、いくらでも安い枠が転がってますから・・・
例えば「みんなの株式」のこの広告枠
確かに、左の3つのテキスト広告枠はクリックされやすいでしょう。
だってコンテンツに見えますからね。
でも、ニュースと思ってここをクリックしたユーザが行った先で(この図だとFXの)サービスを申し込むかって言われるとどうでしょう?
逆に右のバナー。
ユーザが広告と認識してその上でサイトへ見に行くわけです。
しかもスペースが広いから、事前に与えられる情報も一行テキストよりも多くなるんですよね。
これだけの違いのある2の広告を目の前にして、高々10人や20人程度のアイトラッキングデータ、しかも「見た」「見ない」だけの結果から一般論でテキスト広告が良いなんて議論に意味はありません。
それこそ、アイトラッキングやユーザビリティの無意味な使い方の典型でしょう。
日経のこのテキスト広告も似たような感じ。
明らかにニュースと間違えて訪問する人が大量に出るでしょう。
広告の価値はあくまで有益なアクションや購買などにいくら結びついたかで図るものです。
(ブランドの話は、ここでは一旦置いておきます)
※尤も、実際に数千万円の広告のプラニングをやって効果測定をしてみれば、広告枠の良し悪しがそんな単純な話でないことは一発でわかるわけですが・・・
※ちなみに、バナー万歳といっているわけでは全くありません。誤解のないように・・・
それっぽいデータ(のサンプル)があるからといって、さもそれが汎用的な知見であると誤解しないように気をつけないと、と思うこのごろです。
やたら科学的なように見えてしまうアイトラッキングなんか、特に、ね。
最近のエントリー
Comments:2
- yamazon 2010-03-26 (金) 11:24
-
はじめまして。テキスト広告について調べていて辿り着きました。
確かにユーザーの目をごまかして誘導するのと、広告と認識したうえで、ユーザーがクリックするのでは、広告としての成果は違ってくるんでしょうね。
今更ながらに、フムフムと読ませていただきました。
色々と参考にさせていただきます。 - Tomotaka.Imaki 2010-03-27 (土) 01:04
-
>yamazonさん
そうですね、押されればいいという発想では、どうしても歪が出てくるケースが多いと思います。
尤も、媒体のもつユーザ属性や周辺のデザインなどの影響も多いので、それだけで全てが決まるわけではないですが(汗

RSS Feed